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「助けて」といえる社会に。あなたは助けられていますか?

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「助けて」といえる社会に。あなたは助けられていますか?

同志社大学4年生

山下 実桜/取材・執筆

株式会社ベアーズ

高橋ゆき

interview

学生と経営者がお互いに意見交換しながら、相互理解を深めるHR sessionの対談コンテンツ。

今回は、株式会社ベアーズの取締役副社長/CVO&CLO 高橋ゆき様に、お話を伺いました。

同志社大学4年生
山下 実桜/取材・執筆

同志社大学商学部。2022年4月より株式会社クイックで就業予定。就活ではコンサルティング業界、人材業界を中心に活動。大学では、IT系ベンチャー企業でのインターンシップに参加経験あり。趣味はゴルフ。休日は早起きし散歩をして過ごすのがルーティーン。

株式会社ベアーズ
高橋ゆき

家事代行サービスのパイオニアであり、リーディングカンパニーである、株式会社ベアーズの取締役副社長/CVO&CLO。高橋ゆき自身の原体験をもとに、産業をつくろうと夫婦で創業。同社は、“働き方改革は暮らし方改革とともに!”を推奨し、“人が生きる、暮らす”という観点から、私たちの活動はSDGsやwell-beingそのものに直結すると考えている。社内では主にブランディング、マーケティング、アライアンス、新サービス開発、人材育成、DX推進担当。経営者として、各種ビジネスコンテストの審査員や、ビジネススクールのコメンテーターを務めるほか、家事研究家、日本の暮らし方研究家としても、テレビ・雑誌などで幅広く活躍中。TBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ(2016年)」、読売テレビ・日本テレビ系ドラマ「極主夫道(2020年)」では家事監修を担当した。1男1女の母。座右の銘は、「人生まるごと愛してる」。趣味:写真を撮ること・散歩・白湯を飲むこと・筋トレ。

目次

山下:
本日はお時間いただきありがとうございます。同志社大学商学部4年の山下と申します。

高橋:
よろしくお願いします。

山下:
最初に、簡単に自己紹介をしていただいてもよろしいでしょうか。

高橋:
23年前に家事代行サービス産業を創るため、株式会社ベアーズを創業し、現在は副社長をしております。親しみを込めて「ゆっきー」と呼ばれています。これからは、お茶の間の幸せ度数を上げていくために、その一助を担うような生き方を私自身もしていきたいと思っております。


お茶の間の幸せ度数を上げたいと思う。

山下:
お茶の間の幸せ度数を上げたいと思うようになったきっかけは何だったのでしょうか。

高橋:
それは私の原体験から来ています。

山下:
どのような原体験だったのでしょうか。

高橋:
私の人生には、安定とか安泰とかがなかったんです。山あり谷あり、まるでジェットコースターのような人生でした。そんな中で、たくさんの人に助けられてきました。助けてくれた方たちのおかげで頑張ることができました。エネルギーが循環していると感じましたね。

山下:
そうだったんですね。

高橋:
お茶の間が幸せであってほしい、お茶の間という帰る場所があれば、誰でも頑張れるかもしれない、自分らしくいられるかもしれないと思うのです。


原体験を通じて行動するモチベーションとは。

山下:
誰かに助けてもらって生きていると頭では分かっていても、その人たちのために行動することは難しいと思います。高橋様が行動し続けられるのは、どんなモチベーションがあるからなのでしょうか。

高橋:
モチベーションと言われるものがあるわけではなくて。私と関わる人には「幸せ」を感じてもらう瞬間が、たくさんあればとは思っています。幸せを願って行動すると、「幸」が動くんです。これを循環させることが社会の好循環、、、ではなく『幸循環』に繋がればいいなという思いはありますね。

山下:
そうなんですね。こういったお話は学生に向けてされることはあるのでしょうか。

高橋:
ありますね。弊社には実業団チームがいくつかあるのですが、そこの企業説明会では、よく同じような話をしますね。さらに、私たちで最高峰、、、ではなく『最幸峰』のサービスを作ろうよという話もします。


日本の課題。「助けて」と言える社会づくり。

山下:
高橋様は、どのようにして働きながら子育てをされたのでしょうか。

高橋:
本当に大変でしたね。親の欲で、より良い子に育てたいとか思っちゃったりするんです。自分自身も未熟な半人前なのに、なんか頑張りすぎちゃうんですよ。

山下:
そうなんですね。

高橋:
私は、両親やご近所のママ友だちにも助けられていました。それだけじゃないですね。町の魚屋さんとか肉屋さんに「ちょっとベビーカーを見ていてもらえますか?(子どもが乗ったまま)」なんて言って、買い物中に子どもを見ていてもらったこともあります。

山下:
たくさんの人に助けられていたのですね。

高橋:
誰もが「助けて」って言える社会づくりをしたいなと思います。これは日本の課題でもあるかなという風に思っています。子育てに限らずね。困っている人がいれば、助けてあげてください。


新卒社員へ。ベアーズの心を高橋副社長から。

山下:
新入社員に高橋様の想いをお伝えする時間や制度はあるのでしょうか。

高橋:
私の想いではなく、ベアーズの哲学をお伝えする時間はありますね。まず、新入社員として入社する前のインターンシップでベアーズフィロソフィーに触れていただく時間が、なんと毎日あります。

山下:
毎日あるんですね。

高橋:
はい。業務時間内にベアーズフィロソフィーについてのセッションを15分から20分ぐらい実施しています。また、月に一度『ベアーズマンスリーアワード』があります。ここでは、社員の賞賛はもちろん、さまざまな課題や会社の目指す方向性を共有しています。また、『愛と感謝の祭典』というイベントがあり、オンライン上でもお祝い事をしています。

山下:
選考中も、想いを伝えることを意識していらっしゃるのでしょうか。

高橋:
そうですね。私は事業の内容も大事だとは思っていますが、その企業がどのような心根で、どのような世界感を目指してるのかがとっても重要だと思っています。最終面接まで残ってくれている学生は、当社の想いに共感してくれているのではないでしょうか。


社風とは。

高橋:
山下さんは、ベアーズの社風をどのようなものだと感じていらっしゃいますか。

山下:
そうですね。あたたかい社風ですかね。ホームページや高橋副社長の記事を見てそう感じました。

高橋:
そう言っていただけて嬉しいですね。社風は、「社」の「風」と書きます。その「風」というのは、私たち社員です。会社というのは生き物なので、会社がどこに向かっていくのかや会社の実力は社員一人ひとりの心根にあるということです。

山下:
実際のベアーズ様の社風はどのようなものなのでしょうか。

高橋:
山下さんにイメージしていただいている社風に近いです。『ぬくもり』、『おせっかい』、そんなことを感じる社風ですね。


継承する「ベアーズの心」。

高橋:
私が卒業しても、次の世代から「ベアーズの心」を発信できる企業づくりをすることが今の私のテーマですね。弊社では、ベアーズの心を大事にしています。私を含め、社員の目に付くところに「ベアーズの心」と書いてあります。

山下:
「ベアーズの心」とは何なのでしょうか。

高橋:
手作業をせず、常に心を込めるということです。自分のやっていることは「ベアーズの心」を発信しているか、それを選んでいるか、大切にしているか、ということを一人ひとりに意識してほしいですね。だから、私を含め、社員がふとした瞬間に目に付くところに「ベアーズの心」と書いています。

山下:
私の家でも、目に付くところに家訓が飾られています。

高橋:
いいですね。山下さん家族のフィロソフィーが親御さんから山下さんに伝わりやすいようになっていますね。

山下:
そうですね。なぜ家訓が飾られているのか。今やっと分かった気がします。


現在の座右の銘。

山下:
「人生丸ごと愛してる」という座右の銘は、いつから座右の銘なのですか。

高橋:
40歳になったタイミングからですかね。50歳になったらまた変わったんですよ。

山下:
今はどのようなものに変わったのでしょうか。

高橋:
何かを選択するときに愛をもって選択したいと50歳になって気づいたんです。気づくのが遅いんですけどね。だから、今は「そこに愛はあるのか」というの座右の銘です。


考えるな。感じろ。行動せよ。平均値で生きなくてもいい。

山下:
高橋様のようにやりたいことを見つけるためにはどうしたらよいのでしょうか。

高橋:
まず行動することですね。昨日にも戻れないし、明日にも行けなくて、今は今しかない。一生懸命ではなく、一所懸命に生きてみると自分自身のことがよくわかってくると思います。

山下:
考えて行動するというよりも、その時に感じたことに対して行動することが重要なのでしょうか。

高橋:
そうですね。自分の直観力を信じる。自分自身に自信がある人って少ないと思うんです。自信ってどこからくるかというと「体験」なんですよ。自分が体で感じた体験こそ、一人称で語ることができます。たくさんのことを感じて自信をつけて、進んでいったらいいんじゃないかなと思いますね。

山下:
なるほど。行動し、感じて、行動することが大切なんですね。

高橋:
そうですね。平均値で生きなくてもいいんです。頭の中で考えていることって枠の中のことで、変化を恐れず枠からはみ出てイノベーションを起こすことに繋げられるといいですね。

山下:
社会人になっても、たくさん行動して、たくさん体験し、枠からはみ出るくらいに頑張りたいと思います。

高橋:
ワクワクしながら働いてください。頑張ってくださいね。

山下:
ありがとうございます。

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