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分かり合える瞬間が醍醐味

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分かり合える瞬間が醍醐味

立命館大学4年生

日裏藍

社会福祉法人さつき福祉会

鴨井 健二

interview

学生と経営者がお互いに意見交換しながら、相互理解を深めるHR sessionの対談コンテンツ。

今回は、社会福祉法人さつき福祉会 理事長 鴨井 健二様に、お話を伺いました。

立命館大学4年生
日裏藍

2024年4月より株式会社クイックで就業予定。趣味は雑貨屋巡りだが、家に物が溢れかえっているため、最近は購入を我慢しがち。夢は給料日に一人焼肉をすること。

社会福祉法人さつき福祉会
鴨井 健二

大学卒業後、生命保険会社へ入社。様々な地域を転勤し結婚後、実家のある関西圏での転職を考える中でご家族の紹介でさつき福祉会での就業体験を経験。1998年、さつき福祉会へ入職、2021年4月より理事長に就任。

目次





はたらくことが楽しいと教えられた

日裏
鴨井様、本日はどうぞよろしくお願いいたします。


鴨井
よろしくお願いします。


日裏
はじめに、鴨井様についてお伺いできればと思います。以前は生命保険会社にお勤めになられており、 1998年に転職で御法人に入職されたかと思います。 転職のきっかけや御法人との出会いについてうかがえますでしょうか。


鴨井
はい。私の時代の就職活動は金融業界から早く内定をいただけたんですね。大学の先輩も入職されていたこともあって早く内定をいただけた生命保険会社様に入職を決めたんです。入職後は転勤を伴う異動が多くて。営業所長も経験しましたが、結婚し家族もできましたので生活環境を変えたいと考えるようになりました。


日裏
そうだったんですね。


鴨井
いざ、定住先を探そうと思ったときに夫婦それぞれ大阪と京都出身でしたので、実家に近いところを探しました。父親が支援学校の先生だったこともあり「作業所ってそういう仕事もあるよ、一度見学してみたら?」と言うので、実家に近い吹田にあるこのさつき福祉会にはじめて出会ったんです。


日裏
そうなんですね。


鴨井
作業所って利用者の人がそこで仕事をするじゃないですか、で一緒にやるんですね。実習みたいな形で一日入ってと言われて、やることになったんです。その時に、内職とかしてるんですよね。


日裏
内職ですか...。


鴨井
はい。袋詰めとかです。みなさんが、その袋詰めをものすごく楽しそうにしてるんですよ。私ははじめてするものですから、その仕事を知らないんです。すると、本当に丁寧に教えてくれるんです。障がいのある方々が、誇りをもって仕事をしている。ということが、今までの私の仕事観を180度変えたんですね。仕事って楽しいんだ。と気づかされたんです。


日裏
仕事が楽しいことをその時に知ることになった。ということでしょうか。


鴨井
はい。仕事ってしんどいって思ってましたから。そんなことがきっかけで、挑戦してみようというのがこの仕事を始めるきっかけです。もともとは地元に帰りたかった、そしてさつき福祉会に出会って福祉業界で働く決意をした。といったところです。


日裏
ありがとうございます。転職の決め手は、就業体験を通して、働いている方々の仕事に対しての思いや楽しんでいる姿に影響を受けたという事ですね。


鴨井
そうです。利用者の方と接する。その仕事自体が楽しいんですよね。仕事以外にも一緒に散歩したりとか、いろんなレクリエーションをやったりとか。


日裏
素敵ですね。


鴨井
はい。福祉の仕事というのは、どんな仕事ですかって聞かれたときに、私はこう答えているんですけど、「どんな人でも幸せになれるようにする仕事」ですと。ものすごく目的が明確なんですよ。仕事自体も人のためになる仕事ですし。良い仕事だなっていうのはすごく感じるんですね 。私にとっては前の職場と比べてみると、大きな違いでした。


日裏
ギャップがあったことでよりこのお仕事に惹かれたんですね。


鴨井
まさに惹かれたっていう感じですね。学生の方は、これからいろんな仕事に出会っていただいたらいいかなと思います。どこかで自分の琴線に触れることがあるはずなので。


日裏
そうですね。ありがとうございます。


毎日一人ひとりから気づきを得る機会

日裏
転職されてから長い間、現場を経験されていると思うんですけど、現場ではどのようなお仕事をされていましたか。


鴨井
はじめは作業所に入りました。一つ目の作業所は54人定員だったんですが、作業所の中でもいくつか班に分かれます。私は2つの班を経験するんですけど、障がいの重い方は一日中仕事をするのがしんどい方もいます。ですから、半日労働で午後からはゆっくりする班に配属になって、次に廃品回収や公園清掃といった外での作業をする班を経験しました。


日裏
なるほど、働く皆さんの状態に配慮しながら活動なさっているんですね。


鴨井
はい。次の配属先は、多くの仕事をすることが難しい方々を支援する事業所でした。利用者の体をほぐしたり、リハビリをお手伝いしたりする事業所ですね、その後は、就労支援を行う事業所にも移動しました。一般の企業に就職できるような取り組みをする事業所ですね。そこではパンや宅配弁当を作り販売するような仕事もしていました。とにかく職員はいろんなことをしないといけなくて、私もいろいろな経験をさせていただきました。


日裏
今まで様々な事業所を経験されて一番大変だった、 難しかったことは何でしょうか。


鴨井
はい。それは医療と福祉の連携ですね。当会の中でも、一番障がいの重い方がいる事業所で感じたことなのですが、障がいと一言でいっても人それぞれによって原因が違うんですね。


日裏
そうなんですね。


鴨井
みんな全然違う要因があって障がいが起こっている。なので、医療的な部分の理解がないと、その人にとって的確な対処ができないんです。看護師、リハビリのスタッフもそれぞれいて、現場で医療の人たちと話しながら、もっと言えば本人が通院している主治医とも連携して、いかにより良い生活を行うかということまでを考えていかなきゃいけない。


日裏
なるほど。とても難しいんですね。


鴨井
はい。そのあたりは他の作業所では気づけませんでしたね。勉強になりました。


日裏
そういった知識ってだんだんとついていくものなんでしょうか。


鴨井
つけていかないと、その方により良い生活を行っていただくためには、すごく大事なことなんですよね。勉強しないといけないと思いますね。


日裏
利用者の方一人ひとりに寄り添うためにって考えると、当たり前のことなんですね。


鴨井
そうなんです。気づいたら身についている。というのがベストではあると思いますね。


異業種を知るからこそ福祉の良さを伝えたい

日裏
理事長ご就任の経緯をうかがってもよろしいでしょうか。


鴨井
実は早い段階で管理者にはなっていたんです。金融業界でサラリーマンとして営業所長も経験してきましたので、業界の中に居続ける方と比べると別のさまざまな経験をしていたんですよね。


日裏
なるほど。管理者としてのご経験はおありになられたんですもんね。


鴨井
そうなんです。もともと理事長になる前から、今の当会の経営的な部分を創ってこられた方がおられて、その方と関わって仕事をしていました。その方の退職の際に指名をいただいていたというのはありましたね。


日裏
さすがですね。


鴨井
とはいえ、入職歴も浅かったですし、中途での入職でしたから、経験積ませてほしい。と伝えながら、遠慮していたのですが、断り切れなくなりました。


日裏
もっと経験を積んだり、理解を深めてから理事長になる。という道を選択されたかったのでしょうか。


鴨井
いえ、私自身が理事長になることに対してよいのかな。という思いがあったんですよ。


日裏
そうだったんですか。


鴨井
やっぱりこの福祉業界でずっと働いてこられた方がいて、 そういう方々を支える。という形がよいと思っていたんです。私の価値観と周りの管理者との考え方のずれが出てくるのではないか。という心配があったんですよね。それよりはむしろ新卒採用で入職してくれた管理者を支える立場でいたいなっていう思いはずっとありました。今でもそうです。


日裏
あまり乗り気ではいらっしゃらなかったところから、理事長をお引き受けになる。となったときに
どのようにご自身の背中を後押ししたのでしょうか。


鴨井
さつき福祉会に入ることになったきっかけを大切にしています。私は福祉ってすごく良い仕事だと思っています。それを伝えていきたい。職員のみなさんにもそう思うところで働いてほしい。この思いを伝えていこう。と思ったんですよね。


日裏
なるほど。このお仕事の意義を伝えていくために理事長を引き受けよう。と思われたんですね。


鴨井
はい。その思いが一番強かったですね。私自身、就職活動の時には福祉業界を知らなかった。今も福祉業界を志望する学生は少ないと思うんですよね。きっかけがないと知ることができない。というのが今の状況だと思います。すごく良い仕事だからもっとアピールしていきたいですね。


日裏
素晴らしいと思います。


鴨井
私は、理事長になる際の職員会議で、この仕事を「子供のなりたい仕事ベスト10」に入るようにしたい。ということを話しました。それぐらい良い仕事だと思っています。もっとみんなとアピールしていきたいという考えから理事長になることにしました。


日裏
鴨井様の福祉に対する誇りみたいなものを学生や周りの人に普及していきたいという思いが一番強かったのでしょうか。


鴨井
そうですね。そういうことです。


わかりあえる瞬間がたまらない

日裏
御法人では障がいのある方も職員も働くことから生き方を考え、人生を切り開いていく。またそれをみなさんで話し合える場にしたいという内容を拝見しました。実際に利用者やご家族の方と夢や人生についてお話をする時間はありますでしょうか。


鴨井
まずご家族との間では、家族会を開いています。家族会は月1回は開かれています。利用者との間でも、利用者の会があります。こちらは、自分たちがこの仕事を通して、よりよく働くために要望や、取り組みたいレクリエーションなどについて話し合ったり、夢についてうかがったりもしています。


日裏
素敵ですね!


鴨井
利用者の夢を実現していくことは、さつき福祉会がすごく力を入れてやろうとしているところです。


日裏
そうなんですね。ありがとうございます。障がいがあって、自分の思いとか感情を言葉で表現しにくい方々とのコミュニケーションはどう取られているのしょうか。


鴨井
どこまで考えていることをくみ取れるかですね。なかなか難しいです。自閉症の方はオウム返しで返してくる方も多いですし、伝えてくれること自体は定型的な表現が多いんです。言葉で表現しきれない方の場合は顔の表情で、怒ってるのか 笑ってるのか、微妙な変化も含めて読み取りに行きます。時間はかかりますがある程度は分かってきます。さらにそこからなぜそういう表情をされているのか。ということを探っていくのですが、まだまだ難しいですね。


日裏
表情もそんなにハッキリと変わったりするんですか?


鴨井
そうなんですよね。わからないんですよ。昔から知ってる人は、本当に楽しそうにしてる。っていうんですけど、この表情が楽しそうにしてるんだっていうね。そのあたりの読み取りは一人ひとり異なるので時間はかかります。


日裏
言葉を通して夢や人生について話すというのは難しいけれど、職員側が読みとって、夢などの目標に向かって一緒に頑張っていくということでしょうか。


鴨井
はい。利用者の意思の確認が難しい部分もありますので、代弁者がご家族でもあると思っています。当事者の気持ちが一番大事なんですけど、理解をしきれない部分もあると思いますので、家族の意向も大切にしていて、ご家族の思い、状況をうかがう中で、本人はどうしたいんだろうっていうことを考えていくようにしています。


日裏
ご家族の方にもいろいろな考えの方がいらっしゃると思うのですが、ご家族の方とお話をして、そこから新しいアイデアとかがでることはあるのでしょうか。


鴨井
新しいアイデアというよりは、共通することが利用者ご本人が家族依存ではなく自立して暮らす。ということが一番大きな取り組みの根本になるところではあります。海外はそれがしっかりしてるのですが日本はまだまだです。


日裏
なるほど。


鴨井
私たちは利用者・家族・職員は対等であると思っています。日本の今の福祉制度の中では、ご家族のサポートが欠かせない状況です。もう成人すれば独立するんだ、それは障がいのない方で言うと、 当たり前じゃないですか、だから障がいのある人もない人も当たり前に成人したら独立するんだっていうのが、福祉国家の考え方なのですが、日本の今の状況でいうと、そこまでいってないんですよね。


「やりたい」を取り入れる場

日裏
作業所では、1日の行動の始まりに目標とかは持たれたれたりされるのでしょうか。


鴨井
月間のスケジュールをみんなで考えて、日々についても今日はこのような仕事をやりますよ。という確認をしていきます。仕事もいろいろありますので、その中で何をしたいかも発信してもらう。「朝のミーティングで、どのようにしますか?」「外の販売員もお願いしたいですが、だれか行きませんか?」など選択制で決めていったりもしていきます。


日裏
みんなが、自分の意見とかをちゃんと反映してもらえるような環境があるんですね。


鴨井
自分の意見を出せるように。という思いは職員が日々の取り組みの中でやろうとしていることです。


日裏
わらび餅とかも作っていらっしゃって、それの試作とかも一緒にするという動画を拝聴しました。そういうところにも全員がしっかり携われているんですね。


鴨井
そうですね、わらび餅にしたのも、利用者と一緒に考えました。もともとは、厨房で何か食品をつくる。というところまでしか決めてなかったんですよ。こういった利用者と一緒にみんなで考えて決める。ということはどこの事業所もやってるところではあります。


日裏
利用者の思いを形にできているんですね。


鴨井
地域の方々やみんなの思いをしっかり聴こう。ということは日々伝えていることですね。例えば、どの事業所でもお祭りをやるんですね。さつき作業所だったら近くに公園があるので、地域の人も運営委員会のようなものに入ってもらって、一緒に開催しています。逆に地域のお祭りにこちらが出店するというケースもあります。


日裏
みんなで一致団結して何かを成し遂げるというようなことが、さつき福祉会ではあるんですね。


鴨井
はい。さつき福祉会の成り立ちにもつながるので、少し昔の話をさせていただきますね。1970年代は障がいの重い方は学校にも行けなかったんです。79年に養護学校の義務化が始まり、やっと障がいの重い方も学校に行けるようになってきました。作業所ができだしたのも70年~80年だったんです。さつき福祉会も75年に無認可で始めました。つまり何の制度もない状況でみんなが集まって仕事ができる状態にしていく。それがさつき福祉会の成り立ちなんです。



日裏
大変なご苦労があったのですね。


鴨井
そうなんですよね。財政基盤をつくることも大変なんですよ。職員の給与も払わないといけないですしね。地域を巻き込むこともことも、行政に理解していただく意味でも大切なんです。そのような形で取り組んできたので 、昔からの職員は何もない中でゼロから始めていくことが当たり前みたいにもなっていますね。


日裏
そのような背景があったんですね。古くからの職員の皆様は心強いですね。


変化を「知る」変化に「気づく」こと

日裏
職員の方々はどのような思いだったり 考えを持った人が働いていらっしゃるのでしょうか。


鴨井
それはいろいろでしょうね。新卒者も中途採用者も雇用形態も様々ですから。共通していることは、「人が好き」ということでしょうか。障がいのある方々と一緒に過ごすことや仕事をするわけですから。職員はいろんな 思いがあっていいなと思っています。いろいろな価値観があってこそ人の集まりです。ミッションははっきりしています。やることは福祉であって、人が幸せになるように。ここはぶれないところですね。


日裏
そのミッションがぶれないようにするために取り組みとかはされていますか。


鴨井
やはり、利用者の意思を読み取ることですね。どう関わったらいいのか含め、簡単ではありません。ぴょんぴょん飛んでる方がいた場合、はじめはそれが楽しいのか楽しくないのかもわからないんです。突然怒り出したりとかってこともあるわけなんですよ。

日裏
そうなんですね。


鴨井
はい。一人ひとり、状況によっても日々異なりますので、このパターンならこういう状態だ。という形には絶対ならないんですよ。ですから利用者の理解を深めるケース会議というミーティングも行っています。その利用者がなぜこういう行動をしていて、どのように思ったのかと思うか。ですとか、そこの裏にある思いは何なのか、といったことを共有する場ですね。


日裏
そのような場もおつくりなんですね。


鴨井
以前は、障がいがある人は知的には発達がとまってしまう。という誤解がありました。どんな人も発達していく、私たちは「発達保障」という考え方を持っています。人は必ずゆっくりでも発達していく。という考え方です。10年前のその方と比べてみたら、実は大きな変化があるんです。だから長い目で見ていく。そこにはその方の意思や思いというものがある。根底にこのような考え方をもって日々の支援していくわけですね。職員教育では一番中心にしているところではあります。


日裏
はじめから読み取れる人なんていないし、職員の方は利用者の方と一緒に日々過ごしていく中でその人の性格とかっていうのをゆっくり汲み取っていくんですね。


鴨井
はい。きっかけはいろいろあるのですが、このような取り組みを続けていくと、楽しいと思える職場になっていきますし。私もそうでした。そう思えない時って利用者との関わりが難しかったり、職員同士の人間関係でしょうね。ですから人間関係が悪くなりそうな時もやっぱり「利用者のため」と考え利用者を、主体にして、どうより良くしていくかという軸で話し合う。そうすると喧嘩している場合じゃないじゃなくなるんですよね。


日裏
そうですよね。余談にはなるのですが、私の祖母が昔、福祉施設で働いていてそこに見学に行ったことがありました。その時を思い出してみれば、職員同士の会話でも楽しそうに今日の目標をみんなで共有していたので、そこの施設をつくるのは職員の方の気持ちや団結力にあるんだろうなっていうのを感じたことがありました。鴨井様のお話も、まさに一つの施設を作りあげるのも、共通認識のような同じ目標がないと難しいことなんだろうなっていうことを実感しました。


鴨井
おいくつくらいの時ですか?


日裏
7,8歳くらいの時です。その時20歳前後の男性に腕をつかまれた時があって、その時の方がどういう気持ちだったのかとかは今も昔も理解が難しいんですけど、そこで長く働いて、毎日一緒に過ごしていると分かり合える時がくるんじゃないかなって…。


鴨井
それがね、楽しいんですよ。この分かり合えたなって思う時が。 職員みんなそこはやっぱり言ってくれますね。 そこに楽しみがあるっていうか「こっちの想いが伝わった」っていう時であったりとか嬉しいですよね。


日裏
気持ちが通じ合った瞬間が一番のやりがいなんですね。中々言葉でコミュニケーションが取れないからこそ、たった一つの行動や表情で喜べるのは福祉業界で働くことの魅力だなって思います。


鴨井
そのチャンスや体験、発見が日々あるんです。すごく楽しいですよ。


百聞は一見に如かず

日裏
最後に、今後の取り組みについておうかがいできますでしょうか。


鴨井
より多くのグループホームをつくり、自立した生活をおくれる環境を整えることですね。グループホームづくりは1990年ごろから取り組み、20か所ほど整えてきました。100名程度がそこで暮らしているのですが、利用者の方は300名ほどいるのであと200名が暮らせる場所をつくる必要があります。この方々は自立して生活をおくれるチャンスがあるのに、そのチャンスが奪われているのです。


日裏
100名の方々の暮らす場があることもすごいことだと思います。


鴨井
ありがとうございます。ただ、まだ足りなくて、 実際にこの春にもグループホームをもう1か所つくります。また、学校卒業後にもう少し学べる場所をつくりました。作業所とはちょっと違った「学びの場」という環境ですね。

日裏
いろいろなことに取り組まれていますね。


鴨井
はい。作業所もいろいろなバリエーションで整え、グループホーム作りますし、ショートステイというような普段は地域で暮らしながら、介護者が支援できない時にお手伝いする。というような取り組みも今後増やしていきたいですよね。


日裏
なるほど。


鴨井
放課後デイサービスもあるのですが、余暇支援が少ないということも気になっています。もう少しくらしを豊かにするという面で、足りない部分も順番に整えていく予定です。

日裏
ありがとうございます。人材採用はカギになりそうですね。


鴨井
はい。いかにこの仕事の良さを理解していただくか。ということが大事になってきます。
リファラル採用なども強化して知っていただく機会を増やしていきたい。と思っています。


日裏
ありがとうございます。これまで福祉業界に接する機会がなかったり、興味が持てていない学生に魅力をお伝えするならどのあたりになりますでしょうか。


鴨井
はい。さつき福祉会は「人と関わる仕事がしたい。分かりあえる瞬間を感じられる仕事に就きたい」という方に向いていると思います。ぜひ就活の際には、福祉の現場も候補の一つに入れていただきたいと思っています。まずは現場を観に来ていただくことが何よりも魅力を感じていただきやすいと思っています。


日裏
私自身も福祉業界といえば、肉体的、精神的にきつくて大変というイメージあったんですけど、今日お話をうかがい変わりました。


鴨井
ありがとうございます。その第一歩となれば幸いです。


日裏
きっかけづくりって難しいですね。


鴨井
はい。やっぱりしんどそうとかそういうイメージがあるんですよね、私は営業職の時の方が、ずっとしんどかったですよ。


日裏
私も祖母の職場で間近に職員の方の楽しそうに働く姿を見ているので、イメージが変わってほしいと思います。自分も成長できるし、利用者の成長も間近で実感できる素敵なお仕事だと思いました。
お話をお伺いできて楽しかったですし、御法人のことを知ることができてとても勉強になりました。ありがとうございました!


鴨井
そういっていただけると、うれしいです。こちらこそありがとうございました

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