帝京大学3年生
小峰 周馬
株式会社コンピュータマインド
萱沼常人
学生と経営者がお互いに意見交換しながら、相互理解を深めるHR sessionの対談コンテンツ。
株式会社コンピュータマインド代表取締役社長 萱沼常人様に、お話を伺いました。
帝京大学経済学部。2023年8月より株式会社クイックでインターンを行っている。一般的な就活では体験できないプロジェクトに魅力を感じ、インターンシップに参加。特技はスポーツ全般。趣味は野球と魅力探し。ベルーナドームにてチェッカー業務を行っている。
山梨県富士吉田市出身。1971年生まれ。52歳。山梨大学工学部電子情報工学科卒業。2004年にコンピュータマインドへ入社し、2022年に代表取締役就任。
目次
小峰
早速ですが、萱沼様にご経歴をお伺いしてもよろしいでしょうか。
萱沼
山梨大学を卒業し、甲府で最初の就職をしました。最初は別の業界で働いていたのですが、その後、縁があって2004年にコンピュータマインドに入社しました。気がつけば20数年経ち、今に至りますね。
小峰
ありがとうございます。
winwinな関係の構築
小峰
御社は、社訓が『誠実』ですよね。萱沼様が考える「誠実」とは何か、お伺いしてもよろしいでしょうか。
萱沼
「誠実」難しいですね。シンプルな言葉ですが...。何をもって誠実とするのかは、人それぞれになってしまいます。
小峰
そうですね。萱沼様がビジネスをなさる上ではどうお考えですか。
萱沼
例えばビジネスをやっていると、自分たちだけ儲かればいいとか、自分の会社だけ利益があればいいって思いがちなんですけどね。取引先の方にも利があるような形をとらないと、ビジネスとして長く続かないと思うんです。
小峰
なるほど。萱沼様自身は自分の会社だけでなく、取引先とwinwinな関係を構築することを一番に考えていらっしゃるのですね。相手の利まで考えるのが誠実、ということなのだと感じました。
萱沼
そうですね、そういう関係性を利害関係者同士でお互いに理解し合いながら作っていかないと、多分ビジネスってしっかりできないんだろうなと思うんです。
小峰
なるほど。ありがとうございます。
人目につかない時こそ大切に
小峰
「誠実」という社訓において、萱沼様が意識して取り組んでいることは何でしょうか。例えば嘘をつかないとか、素直に向き合うなど、どんなことに取り組まれていますか。
萱沼
基本的に人として、嘘はありえないと思いますね。自分の行動とか判断していることがオープンになったとしても恥じることはないなと思って常に行動しています。
小峰
見えないところでも、ということですか。
萱沼
要は、昔から言うように「お天道様は見ている」みたいな話です。「誰も見ていないからいいだろう」ではなくて、常に自分の行動に責任を持つというか、そういった行動はしたいなとは思っています。
小峰
見られていない部分の行動まで誠実だからこそ、誇りのようなものが生まれるのかなと感じました。
萱沼
それが本当にできているのかは別の話ですよ。時には、ちょっと外れちゃうようなこともあるんだろうと思うんです。でも、軸はなるべく崩さないようにとは思っています。
小峰
学生にお伝えするとしたら、意識することだけでも行動は変わるということですね。
萱沼
そうですね。例えば、人を見て判断する人、行動を変える人はあまり良くないですね。誰に対してもしっかり挨拶することなんかは人として当然の話だと思いますし。そうあるべきですよね。
小峰
ありがとうございます。世界は誰かの仕事でできているとよく言いますけど、リスペクトという面も含めてまさにその通りだなと私自身も感じました。
萱沼
そうですね。全員に対して頭下げる必要はないけど、そういう思いはないといけないじゃないですか。
小峰
気持ちが大事ですよね。ありがとうございます。
ビジネスに誇りをもって
小峰
『社会への貢献』という社是において、御社が目指している一番の「社会貢献」とはなんでしょうか。
萱沼
「社会貢献」って、大きく二つあると思っています。一つが、行っているビジネスから社会貢献をしっかりしていく。当社で言うとソフトの開発。私たちが作っているソフトウェアを通して、社会貢献をしているんだなっていうことは意識すべきだと思います。
小峰
なるほど。
萱沼
二つ目は、しっかり納税するのも社会貢献だと思っていて。無駄なことではないと認識、自覚をした上でしっかり納税することは心がけています。
小峰
ありがとうございました。
自身の想いを言葉に変えて
小峰
従業員全員に、誠実と社会貢献という企業理念をしっかりと落とし込むために萱沼様が心がけていることをお伺いしたいです。どのようにして落とし込んでいるのでしょうか。
萱沼
月に一度、社長のスピーチをやっているんですよ。
小峰
面白いですね。
萱沼
オンラインでやってるんですけども、そういうところで自分の考えや想いをしっかり社員に伝えるようにはしています。自分だけが思っていても、やはり全社員に伝わっていかないと思うので。
小峰
たしかにそうですね。
萱沼
もう一つは、会社って組織になっているわけじゃないですか。だから上長にしっかり理解してもらって、会議などで伝えてもらうことも大切です。上司って一番身近な存在でもあるので。
小峰
萱沼様自身が伝えきれない場所には、うまく他の役員さんから伝えているんですね。
萱沼
そうですね。上司となる方々にお願いしているんです。
個性は武器、理解が大切
小峰
能力のある社員さんがいらっしゃると思います。例えばその社員さんの企業理念への意識が低いなとお感じなるような際には、どのような対策をとっていらっしゃいますか。
萱沼
業務だけで言うと、優秀だという人もいるんです。ただ社会性が低いとか、経営理念的なものはあまり意識しないって人も中にはいるんですよね。そういう人に対してはしっかり私から直接指導しますし、上司の方からも伝えてもらいますね 。
小峰
そこが企業理念の誠実という部分に当たるんですね。
萱沼
そうですね。誠実にも繋がりますね。人として、という面で。
小峰
仮にそのような社員さんがいらっしゃったとしても、最初から見捨てるなどの対応はとらないという認識でよろしいですか。
萱沼
基本的に見捨てはしません。やっぱり多様性を認めていかないといけないと思っています。いろんな人がいてそれぞれ個性があると思うんですよ。
小峰
なるほど。
萱沼
人には得意、不得意があって、全部できる人っていないわけじゃないですか。それぞれが得意な分野で会社に貢献してもらえればいいと思っています。
小峰
得意な分野で活躍してもらいながら、人として当たり前のことは常に伝え続けるということですね。
常に学びを追及する
小峰
今後新卒採用される中で、これだけは入社時に必ず持っておいてほしい気持ちや心意気のようなものはありますか。
萱沼
当社は先端技術で常にブルーオーシャン市場を狙っていこうと思っているので、常に学び続けていかなければならない会社だということ。そこを理解した上で、入ってきてほしいなとは思います。ただ逆を言うと、しっかり覚悟を決めて入ってきてくれれば、成長できる環境はあると思います。
小峰
新しい市場の開拓を常に狙っているのですね。学ぶ意欲と覚悟があればものすごく成長できそうです。
誠実100%で目指す社会貢献
小峰
現時点で『誠実』、『社会への貢献』という社訓・社是の全体の達成度
萱沼様ご自身も含めた達成度は何%ぐらいですか。
萱沼
『誠実』は、常に100%。『社会貢献』で言うと、今の段階だとまだまだ30%、40%じゃないかなと思っています 。
小峰
そこに対しての改善策や、こうしたら飛躍的に上がるのではないかという策はありますか。
萱沼
今後の会社がどうなるのかは、いろんなステークホルダーがいる中で考えていかなければならないと思っています。私も52歳なので60歳過ぎまでには形にして、次の社長に渡した
小峰
試行錯誤しながら、これからやっていくという感じですね。
萱沼
そうだね。正解がないものですから、難しい。
小峰
ありがとうございます。萱沼様の熱い思いが伝わりました。意識を大切にします。
本日はお忙しい中ありがとうございました。
萱沼
ありがとうございます。
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