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全従業員の幸福を追求する。そのために「飽きさせない会社」であり続ける。

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全従業員の幸福を追求する。そのために「飽きさせない会社」であり続ける。

兵庫県立大学3年生

近藤 翔貴

株式会社ケンツー

相倉 辰徳

interview

学生と経営者がお互いに意見交換をしながら、相互理解を深めるHRsessionの対談コンテンツ。

今回は、株式会社ケンツーの代表取締役社長 相倉 辰徳様に、お話を伺いました。

兵庫県立大学3年生
近藤 翔貴

兵庫県立大学国際商経学部在籍。人材・教育業界を中心に就職活動中。趣味はバスケ、ファッション、ライブ観戦。アルバイトは塾講師を経験。小学生から高校生まで、幅広い生徒たちと日々楽しく授業している。最近は、「go」の過去分詞形を「goon」と言い張る高3に頭を抱えている。

株式会社ケンツー
相倉 辰徳

1982年生まれ、千葉県松戸市出身 学生時代は主にサッカーを中心に青春時代を過ごす。 2010年に株式会社塩見キャリアフィールディング入社(現・株式会社ケンツー:平成30年4月商号変更)。 営業職としてキャリアをスタートさせ、後に現場リーダー、マネージャーとして管理業務を経験。 2018年株式会社ケンツー代表取締役に就任し、経営目線と現場目線のバランスの取れた経営者を目指す。 全従業員がケンツーに入って良かったと胸を張れる会社にする為に日々精進中。

目次

 


近藤
本日はよろしくお願いいたします。まずは相倉様のご経歴について教えて下さい。


相倉
はい、よろしくお願いします。
そうですね、人材アウトソーシングを行う会社で営業マンとして私の社会人人生が始まりました。
ただ、自身の就職活動での圧迫面接の経験から、自分だったらこんなことしないなという気持ちがずっと
りました。
そこで、社長に営業成績がトップだったら採用担当を任せて下さいと直談判したんです。
努力が実り1年目の秋から採用担当として理想の採用を追いかける事ができました。
その後転職し、そこでも採用担当として活動します。
数年後、リーマンショックを迎え、採用がストップしてしまったタイミングで、今の会社に転職をしました。ですので、私が今の会社を創業したわけではないんですね。


近藤
そうだったのですね。 


本当にやりたいことをしたい

近藤
何故、今の会社に転職を決められたのでしょうか。


相倉
大学時代、授業の一環で大手の会社でインターンシップに参加しました。
ところが、何をやっているのかわからなかったんですよね。なので自分が働くなら、やっていることがわかる会社に就きたいなという思いから、ベンチャーが向いているなというのはどこかにあったのかもしれません。

 

近藤
なるほど。


相倉
採用担当の仕事も楽しかったんです。とはいえ、やはり自分がやっていない仕事を説明して、
入社させるっていうのが自分でしっくりこなかったんですよね。
本当のやりがいとか大変さとか伝えられなかったので。やっぱり自分がやっていた仕事に対して、合う人を採用したいなという思いがありました。やりたいことをやっていきたいという気持ちが強かったので、転職をして今の会社に入りました。


近藤
そうなんですね。


相倉
結局、社長になってしまったので、今更採用担当になる夢は果たせないんですけどね(笑)


仕事って楽しくないともったいない

近藤
御社は、相倉様自身が立ち上げた会社ではないということでしたが、御社の経営理念は前社長から続いているものなのでしょうか。


相倉
そうですね。
前社長には「変えていいよ」って言われたんですけど、私もこの経営理念には共感していて、気に入っていたので、そのまま引き継いでいます。


近藤
今後もこの経営理念を変えることはないのでしょうか。


相倉
今のところないですね。


近藤
ありがとうございます。
相倉様のお考えになられる「全従業員の物心両面の幸福」というのは、具体的にどういうものを指すのでしょうか。


相倉
物心の「物」は待遇ですね。正当な評価をもってして、成果を上げた社員のお給料を上げていきたいと考えています。
物心の「心」は仕事に対してのやりがいですね。私自身、仕事って楽しくないともったいないと思っています。多分人生の半分以上って仕事なんですよね。そこを楽しめないのに一生に一回の人生楽しいって思えるのかなっていうのがあるので、ケンツーの仲間にはそれぞれの楽しさを見つけてもらいたいと思っています。


飽きさせない会社

近藤
御社のHPを拝見し、相倉様の代表挨拶の中で非常に気になるキーワードがございまして、それが「飽きさせない会社」です。
従業員満足に力を入れる会社は増えてきていますが、「飽きさせない会社」という言い回しはあまり見たことがありません。この言葉に込められた相倉様のお考えを教えてください。


相倉
はい。まず、弊社の人材アウトソーシングというビジネスモデルが様々な業界に携わることができるので、同じ会社で色々な仕事ができるというのがあります。


近藤
なるほど。


相倉
私が以前、採用担当をやっていて一番嫌だったことってせっかくその会社を好きになって入ってくれたのに、辞めてしまうことなんですよね。それがもう悔しいですし、無力感を感じます。せっかくケンツーという会社を好きになって、入っていただいた方には辞めてほしくないという思いがあります。


近藤
そうですよね。


相倉
はい。
例えば、弊社が1つの商品のみを扱って、営業職しかない会社だとすると、そこでもうやり切ってしまったとか、あるいは合わないなって思ってしまうと、辞める選択肢しかないと思います。ただ弊社の中で様々な仕事があれば、いろんなチャレンジができて、結果的にその人にとっての天職を見つける機会を提供できるのではないかと考えています。


近藤
ありがとうございます。
「飽きさせない会社」を体現させるために、相倉様ご自身が意識されていることはりますか。


相倉
意識的に、異業種の経営者の方と接点を持つようにしています。新たなビジネスチャンスを模索し続けて、「今こういう話が来てるんだよ」というのを社員に共有しています。


近藤
なるほど。

 

相倉
結構社員と接点を持つことが多いので、場合によっては管理職だけじゃなく、1年目、2年目の社員とも、飲みに行ったりとかしてそういう話をしますね。

 

近藤
そんなに距離が近いのですね。

 

相倉
そうですね。たまに呼び出しを食らったりもします。

 

近藤
そうなんですね。

 

相倉
はい。
そういった場で情報共有をすることで、「この会社動いてんだな」というインパクトは与えられてきたのかなと思います。

 

近藤

自分の考えを共有することで、従業員の方のモチベーションに繋げるということを意識して来られたのですね。

 

相倉
そうですね。


社長らしくない社長

近藤
一会社の社長と従業員の方が、そこまでの近い距離間で接することは珍しいと思うのですが、そこに抵抗はなかったのでしょうか。


相倉
ないですね。「部下」って言葉があまり好きじゃないんです。今の会社だから立場があるだけであって、世の中に出たら上も下もないですから。従業員の方にも、役職関係なく、一つでも年上だったらもう敬語ですね。


近藤
そうなんですね。


相倉
社長になった半年くらいは社長っぽくなってみようと思ったんですけど、やっぱ合わないんで、すぐ戻しました


近藤
では、相倉様にキャッチフレーズを付けるとしたら、「社長らしくない社長」ですかね。


相倉
あぁ、そうなるかもしれませんね


近藤
「従業員との距離の近さ」が、創業者ではなくて、引き継いで社長に就任した相倉様の強みなんですね。


相倉
そうですね。


やりたいを実現していく

近藤
HPの社員インタビューの欄で、「若手の現場社員の「やりたい」をきちんと具現化してくれます」と仰っている従業員の方がいらっしゃいました。
やはりこれも相倉様がお考えになる「飽きさせない会社」から来ているのでしょうか。


相倉
はい。年に1度、2か月くらいの期間で、ケンツーファクトリーという行事がありまして、「こういう仕事・ビジネスをやりたいんだ」という提案を募る時期があるんですよ。


近藤
そんな時期があるんですね。


相倉
はい。募った提案について、経営陣でミーティングをして、新規事業としてチャレンジできそうであれば、発起人がリーダーとなって実際にやってもらうこともあります。


近藤
そういった機会があるのは、社員の皆様にとっては嬉しいかもしれませんね。


相倉
そうですね。
そういった社員のやりたいことを実現させていくのが大事だと思います。

 

なぜ「建通」から「ケンツー」に

近藤
御社は現在、通信・サービス業界の人材サービスを行っていると思うのですが、なぜ社名を「建通」から「ケンツー」に変更してまで、業界をシフトしたのでしょうか。


相倉
はい。一番大きな理由がお互いの採用活動に支障を来たしていたからです。建築のような技術職と我々のような営業職となると全く毛色が違うので、それぞれの採用がぶれてしまうという問題がありました。


近藤
難しい問題ですね。


相倉
ただ、建築と通信が一緒にやっていくことで、何かしらシナジーが生まれたらいいなという思いはありました。実際に、幹部陣での交流もあったんですが、お互い採用しづらいというデメリットの方が大きかったです。そこで私が社長に就任するタイミングで、建築と通信をきっちり分けることにしました。


近藤
背景がよく理解できました。


複数の経営者で相乗効果を生む

近藤
相倉様が社長としての御社はこれから始まっていくと思います。
今後どういった事業展開をお考えですか。またどういった会社にしていきたいのでしょうか。


相倉
まずは、今のビジネス、特に通信業界への人材アウトソーシングビジネスを継続しつつ、人材紹介事業を拡大していくというのがここ2.3年の目標です。そして、可能であれば、どんどん会社を作っていきたいと思っています。


近藤
新しい会社ですか? 


相倉
はい。実は、既に子会社としてケンツーネクストという会社を立ち上げたのですが、社長は私が兼任しているんです。


近藤
そうなんですね。


相倉
はい。なので、とりあえず分けただけになってしまっています。
もう1人の経営者がいれば、自分にない発想が生まれると思いますし、これが3つ目、4つ目と増やしていければ、本当の意味で先程話したシナジー効果が生まれるかなという期待もあります。


近藤
つまり、1つの会社で淡々と事業を増やしていくというわけではなく、別に会社を作って、別の経営者を立てることで様々な発想が生まれ、相乗効果が生まれていくということですね。


相倉
そうですね。


求める人物像は企業理念の擬人化

近藤
今後の御社について伺いましたが、未来の御社のためにこれまで採用されていた方と今後採用されていく方で、求める人物像が変わることはありますか。


相倉
そうですね。求める人物像って企業理念の擬人化になるのかなと思います。


近藤
擬人化なんですね。 


相倉
はい。ある意味、企業理念が変わらない限り、求める人物像は変わらないと思います。


近藤
ありがとうございました。最後に、御社を志望している学生にメッセージをお願いします。


相倉
「新入社員」というのは、一生に一回しかありません。
ですので本当にいろんな会社、いろんな業界を見てもらった上で、納得する就職活動をしてもらいたいと思っています。その上で、ケンツーという会社を気に入って頂いて、選考に進み、結果的に入社してくれると非常にありがたいと思っています。 

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