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「未来は続く」健診機関が果たすべき役割とは

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「未来は続く」健診機関が果たすべき役割とは

東北福祉大学 4年生

佐山 晴菜

一般社団法人杜の都産業保健会

奥平 直人

interview

学生と経営者がお互いに意見交換をしながら、相互理解を深めるHRsessionの対談コンテンツ。

今回は、一般社団法人杜の都産業保健会様 常務理事兼事務局長 奥平直人様に、お話を伺いました。

東北福祉大学 4年生
佐山 晴菜

東北福祉大学総合マネジメント学部。2024年4月から株式会社クイックで就業予定。就活では人材業界を中心に活動。 趣味はk-popのライブに行くことやサッカー観戦、旅行など幅広くある。

一般社団法人杜の都産業保健会
奥平 直人

平成18年4月 一般財団法人 宮城県労働衛生医学協会勤務(現・杜の都産業保健会) 平成21年3月 同法人退職 平成21年4月 医療法人社団 仙石病院 平成25年3月 同法人退職 平成25年4月 一般財団法人 杜の都産業保健会勤務

目次

 

佐山
まずはじめに奥平様のご経歴についてお伺いしたいです。


奥平
元々は放射線技師ですので入社当初は現場で検査の業務を行っていました。大学院に行きながら働いておりまして、その後一旦病院に移り、再度当会に戻ってきました。


佐山
ありがとうございます。一度他の医療機関で勤務した後に再び御会に戻ってきたとの事だったのですが、その理由などありましたらお伺いしたいです。


奥平
弊会に関わってるうちに色々問題点が見えてきました。今後医療機関として発展していくために必要なスキルを病院で身に着けなければならないと思い、MBA(経営学修士)も取得して戻ってきました。

 

佐山
奥平様は今どのような仕事をされているのでしょうか。


奥平
ヒトモノカネという、いわゆるリソースの管理と日々の業務における全体の方向性をつけています。中長期にわたる事業計画を作成したり、外部の団体とお会いして情報交換したりという感じです。医療的側面が入ってくるところが、一般的な企業とは違うのかなと思います。


国力を支える役割 

佐山
医療業界は様々な分野がある中で、働く人をサポートするという点に視点をおかれた理由がありましたらお伺いしたいです。


奥平
人がいる限り病気はなくならないですよね。重症化する前に二次予防として歯止めの役割を果たすという重要性があると思います。特に生産年齢にある労働者の健康をサポートするというのは、国全体の力、将来の発展性にも関わるものなので、重要な役割があるのではないかと思ってやっています。


佐山
今までこのような働く人をサポートする医療従事者の方に出会ったことがなかったので、こうやって企業の裏側を支えていらっしゃる医療業界の方のお話を聞けてとても嬉しいです。


奥平
恐縮です。ありがとうございます。


佐山
重要な役割を果たしていく中で、もっともやりがいを感じたできごとはありましたか。


奥平
早期に疾患が見つかってよかったですとお礼を言ってもらえたり、現場でありがとうと言われるのは素直に嬉しいですね。あとは自分より若い職員が楽しそうになんとか頭をひねって意見を出したり物事を実現していく姿を見るのはとても楽しいです。


医療を提供し続ける 

佐山
御会は東日本大震災の際に大きな打撃を受けたかと思いますが、被災から杜の都産業保健会一番町健診クリニック開院までどのような思いでお過ごしになっていたのでしょうか。


奥平
被災した際に本部棟が倒壊し、施設健診で使えなくなってしまいました。健康診断は労働安全衛生法で決まっているので一年に一回きちんと受けないといけません。皆さんの健診をどうしていくか、というのが課題でした。なんとかこなしていく、ということも頭の中ではみんな常に考えていたことですね。


佐山
被災した中でもそうやってまた普段通りの仕事、受診者さんのサポートができるように考えていらっしゃった、ということですよね。


奥平
被災してしまったのは仕方ないけれども、まだ未来は続いていくじゃないですか。
弊会では、変わらずにきちんとしたクウォリティの医療を提供し続ける、という気持ちでしたね。


理念を実現するために

佐山
御会の理念に、「働きがいのある明るい職場」と書いてあったと思いますが、御会にとって「働きがいのある職場」とはどのような職場なのか、具体的にお伺いしたいです。


奥平
「働きがい」は物心ともに努力と成果が報われること。「明るい職場」はお互い尊重しあいつつ建設的な意見を自由に言えて、お互い合意のもとに仕事を進めていける環境だと思っています。それが実現されるように我々経営者も頑張っていかなければならないと思っています。


佐山
もう一つ、理念に「お客様からのニーズに応えて」とあったと思いますが、そのお客様のニーズに応えるために会として心がけていることや意識していることがあればお聞きしたいです。


奥平
ニーズというのは常に変化していきます。今現在のニーズは何かを常に考え、それに応えるためには何が必要かを具体化して実現していくようにしています。そのために、プロジェクトチームを創設したり、多方向からニーズに応えられるような取り組みをしているというところです。


佐山
ありがとうございます。このような理念の言葉は就活生も聞きたいことだと思うので、こうやって具体化して記事として情報を発信できたらなと思います。


奥平
ありがとうございます。


変わる社会の中で大切にしたいこと

佐山
御会の今後の目標などありましたら、教えていただきたいです。


奥平
佐山さん人口ピラミッド見たことあるでしょ。


佐山
はい、あります。


奥平
就労人口がどんどん減少していく、医療も発達していく、AIが取り入れられていく。健診という形自体も変わっていくと思います。そうした変化に柔軟に対応して、社会がどんな状況になっても、受診していただける方々に受けて良かったなと思っていただける医療機関を目指したいと思っています。


事業全体を俯瞰できる人材

佐山
今現在、御会に入社されて活躍している従業員の方々の特徴がありましたらお伺いしたいです。


奥平
事業全体の中で自分が果たすべき役割を、客観的に認識できている人だと思います。全体最適というのを常に意識して仕事をしている人です。


佐山
自分の役割を果たす主体性、というものですかね。


奥平
主体性がありながらも俯瞰して事業全体を見て、自分がやっていることの相対的な位置付けができる人。それをやることでどんな効果があって、どんな影響があるのか。どんな成果があるのかを、きちんと把握できている人。というのが、活躍しているかなと思います。


佐山
医療業界でも御会に限らず、社会人になる上で大切なことだと思うので、私も今の言葉を大切にこれから頑張っていきたいと思います。


入社前に身に着けてほしい姿勢

佐山
これから、御会に入社したい学生に期待することなどありますか。


奥平
とにかく明るく前向きであってほしいです。そして常に何かに興味を持って、学ぶ姿勢を持ち続けて欲しいということ。医療的な知識は入ってからいくらでも身につくので、それよりは、入社前にこれらができるような素地を養っておいてもらえるとすごく嬉しいです。


佐山
ありがとうございます。最後に、御会で働きたい学生に向けてメッセージをお願いします。


奥平
健康診断の事業は病院とは違い、病院とは比べ物にならないぐらい非医療職の人の数が多いです。その人たちの力がないと成り立たないような業態です。実際に入ってみるとやれることがたくさんあって、可能性もあります。ぜひ、入る入らないに関わらず興味だけでも持ってもらいたいです。


佐山
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。



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